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不妊治療中に使えるアロマって?!

 

お客様から聞かれる質問の1つに、
『不妊治療中、妊活準備中にアロマ(精油)で使えるものはありますか??』
と、いう質問があります。
心地よいアロマ(精油)ですが、自然でオーガニックといえども、使う時には注意するポイントがあります(・・;)

アロマ(精油)の使い方・注意点

まず、気をつけなければいけないのが、
これは不妊治療中の人に限らずですが、精油を原液で肌につけたり、
飲んだりしてはいけないという事。
何故かというと、
肌につけてはいけない理由としては、
簡単にいうと【原液はとても濃いものなので、肌刺激が強い】という事です。
そして、飲んではいけない理由も濃いので、
カラダの中へ刺激の強いものを入れるのに、素人判断ではキケンだという事です。
(フランスなどでは医師の指示のもとで飲んでます)
なので、アロマセラピストからのオススメであってもキケンです。
お肌に使用する際は薄めて使います。(約1~3%)
揮発していくので実際カラダに入っていくものはもっと少なくなります。 
なので、薬のような強さはないのです。
が!!
濃度には気を付けて使った方が良いと思います。
アロマトリートメントで精油を使った事で流産に繋がるようなケースは文献にも残っていません。(私が知る限りでは、、、)
流産を故意的に引き起こそうとして、精油を使用した女性たちがいましたが、ほとんど失敗しています。
ただ、胎児に危険を及ぼす恐れのある精油と、ホルモン(エストロゲン様作用)のような作用がある精油があるので、そこは気をつけた方が良いかと思います。

妊活中・不妊治療中におススメしないアロマ(精油)

成分が強いなどの理由で使用しない方がよいのではないかと思われる精油が以下の精油です。
アニス、ミルラ、ウィンターグリーン、
スターアニス、カラミント、バイテックス、
スパイクラベンダー、スイートバーチ、フェンネル、
オレガノ、ヤローなど
ちょっとマニアックな精油なので、そもそもあまり使うことはないと思います。
わたしの場合は、
クラリセージ、サイプレス、上記にあるフェンネルなど、
アロマ(精油)の中には【女性ホルモンのような働きを促すとされている成分が入っているもの】がいくつかあります。
不妊治療中でホルモン療法している方もいらっしゃるので、その可能性がある方には使用していません。
また、精油は成分の全てが明らかになっていなく、使用する濃度も国によって違うのが現状なので、今後変わっていく可能性もあります。

妊活中・不妊治療中におススメのアロマ(精油)

おうちでアロマテラピーしたいという方にオススメしているのは
☆柑橘系の精油
ベルガモット、オレンジスイート、グレープフルーツ、レモンなど。
☆ハーブ系の精油
ティートゥリー、ユーカリラジアタ、オーシューアカマツ、マジョラム、ローレルなど。
☆フラワー系の精油
イランイラン、真正ラベンダー、ネロリ
他に、フランキンセンスやジンジャーも人気です。
特にアロマテラピーをはじめたいと思っている妊活中の方には、最初は馴染みやすい
【ベルガモット】【オレンジスイート】をオススメしてます。
オススメ理由の1つとして、
柑橘系は周りの家族やパートナー含め馴染みやすい香りだという事。
そして、精油の中でもリラックスしやすいもの。眠りのサポートもしてくれ、抗うつ作用も期待出来るので、
不安がいっぱいの時にそっと寄り添ってくれるような香りだからです。
お客様の中には、採卵や移植の際の緊張を少しでも緩ませたい。お守りのように使いたいということで、【ベルガモット】や【オレンジスイート】のお香りをティッシュに数滴垂らし、ハンカチに挟んで使用したというエピソードも聞いてます。
また、ローレルやマジョラムも自律神経系のバランスを整えてくれ、ストレスからくる胃腸の働きもサポートしてくれるので人気です。
そして、妊活中気になる冷えには、ジンジャーやブラックペッパーをボディーに使います。
ジンジャーやブラックペッパーを使ったオイルで脚からお尻やお腹にかけてセルフケアとして使ったり、お塩に数滴たらしてお風呂へ入れたり。
香りがどちらもポピュラーではないので、グレープフルーツなど柑橘系とミックスすると香りも良い感じになります。
効能で選ぶより、心地よいかどうかを大切に選ぶ事が何より大事です(^.^)
アロマ(精油)は妊娠に直接繋がるようなサポートというよりは、ストレスケア・心地よい時間が結果として妊活・不妊治療中にお役にたてるのかなと個人的には感じています。
アロマテラピーやアロマトリートメントはカラダを治すものでなく、不妊治療中の辛い気持ちに寄り添い、
カラダとココロの状態を優しく見つめる時間としてあればいいなと思います。